夕暮れを前に名残のすすきの向こうに列車が行く。
手を合わせ慈しみを持って、やがて来る夜を前に、今日一日が安堵できたかと
語りかけていらっしゃる。
「はい、おかげさまで」 と頷く自分は、頭を垂れ合掌。
足元を冷たい風が通り過ぎる。
2009年12月6日 越後湯沢~石打。
夕暮れを前に名残のすすきの向こうに列車が行く。
手を合わせ慈しみを持って、やがて来る夜を前に、今日一日が安堵できたかと
語りかけていらっしゃる。
「はい、おかげさまで」 と頷く自分は、頭を垂れ合掌。
足元を冷たい風が通り過ぎる。
2009年12月6日 越後湯沢~石打。
よく見ると白い上着で半ズボンの少年がデッキから身を乗り出している。
東北線の普通列車から客車が無くなる頃。
たぶん彼も鉄道ファンだったのだろう。
すれ違いざまに顔を見た気もするのだけれど、それは思い出せない。
まだ彼は鉄道ファンだろうか。
たとえ止めてしまっていたとしても、デッキに乗ったことは覚えているに違いない。
大宮駅でカメラを構えていた、ちょっと上のお兄さんは、今年、鉄道ファンに帰ってきたよ。
誰だかわからないが
「こんにちは」「元気かい」。
1978年10月 大宮駅。