上野駅では手作業によるヘッドマークやサボの交換が毎日忙しく行われていた。
無造作に置かれている「やまばと」。
まさにボンネットの「看板」そのもの。
昨今の駅構内撮影における、一部のファンによる罵声などまったく無い長閑な時代。
時代が変わったとはいえ、当たり前すら変わってしまってよいものかと思う。
つまり撮らせて頂いているわけで、ファンのために列車はあるわけではない。
列車は乗る人の為にあるのが第一であって、それを撮る者は、ある意味、傍観者である。
小さい頃、列車に向かって手を振ったあの頃の想いが、鉄道写真の原点であること
忘れたくない。
1978年9月 上野駅。