ボンネットの証。

197809_1_004_2ueno.jpg

上野駅では手作業によるヘッドマークやサボの交換が毎日忙しく行われていた。

 

無造作に置かれている「やまばと」。

まさにボンネットの「看板」そのもの。

 

 

昨今の駅構内撮影における、一部のファンによる罵声などまったく無い長閑な時代。

時代が変わったとはいえ、当たり前すら変わってしまってよいものかと思う。

 

つまり撮らせて頂いているわけで、ファンのために列車はあるわけではない。

列車は乗る人の為にあるのが第一であって、それを撮る者は、ある意味、傍観者である。

 

小さい頃、列車に向かって手を振ったあの頃の想いが、鉄道写真の原点であること

忘れたくない。

 

 

1978年9月         上野駅。