時雨の時。

飯士山には低い雲がかかる。

此処は湧水が流れ込むのだろう。刈り入れ後のトラクターの轍が見える。そうはいってもこの先大雪が降れば本当の一面の銀世界になるのだろうけど。

しかし今年は雪が少ないねぇ。今時分でこれだもの。天気予報で来週寒波襲来を告げている。どうなることやら。

季節の廻りはそんな風に進んでいく、まだ遠い春に向かって・・。

2024年1月11日   上越線。

まだ薄明前。

最近の車輛は窓ガラスがスモークになり中々窓灯りが外に漏れない。

その昔733Mの115系に揺られて新清水トンネルを抜けるとすぐに魚野川を渡る。

窓から漏れた灯りに綿帽子を被った沢山の河原の石を縫うようにかぼそい川の水が流れていたのを想い出す。

窓灯り・・旅情を感じる一瞬はそんな風に見えたのだけど今はもうあまり見る事が出来ないのかも。そもそも夜行列車自体が無いもんなぁ・・・。

2024年1月11日   上越線。