スキー天国へ・・・。

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ナイター照明が季節を告げる。

風に乗り聞こえてくるのは今はやりの音楽だろうか。

僕らのころはユーミン一色だったような気がする。

原田知世みたいな子がいっぱいいた。ただし帽子とゴーグルを外すと・・・。

帰りがけスキー指導員の方としばし雑談

年齢が近いせいかそんな時代の話題で盛り上がった。

背中のゲレンデではゴンドラを動かす索道のモーター音、一定のリズムできしむ搬器。

スキーヤーはエッジを立てて滑る時間だ。気温が下がりガリガリと音がする。

タンゴにワルツ、ロックだってある、まるで音楽に乗ってダンスでもしているよう。

みんな楽しそう。

またスキー場に戻っておいで。

今度は彼女とそして大きくなったら子供を連れて・・・。

2017年1月7日       上越線   越後中里~岩原スキー場前。

巻機山もう一枚。

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散歩の方が・・・。

あっ・・・あそこ道があるのだねぇ。

内田百聞の阿呆列車。

新潟にも当時急行越路でやってきている。

雪を見たい・・・ただそれだけの動機で。

雪のない東京からどこいらへんから雪が出てくるのだろうと楽しみにしていたのだが、

珍しく前日から東京も雪になり当日は快晴の下雪景色の出発となったようです。

清水トンネルとループの記載もあり、途中駅で「雪の中に人が立っている」

「何をしているのだろう」と同行のヒマラヤ山系氏と会話するあたりが面白い。

「あそこには道があるのだね・・・」

ファインダーに入ってきた過の散歩の人を見たとき、そのくだりを思い出した。

尾灯を見送るとすぐに陽が落ちた。

三脚を縮める手が少し冷たい。

2017年1月7日        ほくほく線   六日町~魚沼丘陵。

巻機山の想い出。

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後ろに見えるのは巻機山。

苦い記憶。

米子沢での沢登り。

ホールドがなく進退窮まったとき、おふくろの顔が浮かんだ・・・。

ここで死んだらやばいよね。

心の中でいや声に出したのかもしれない「おかあさん・・・」。

気が付くと手を伸ばしたところに残置ハーケンとシュリンゲ。

これにかけるしかない、間一髪助かった。

おふくろが手を差し伸べてくれたのだろうか、神様より偉い親だなぁとその時思った。

あれ以来なんとなく足が向かない山でした。

あっ前日の夜に桜坂の駐車場で飲みすぎて、二日酔いでそのまま帰ったこともあったっけ・・・。

そんな巻機山を望んで。

2017年1月7日        上越線   五日町~六日町。

八海山遠望。

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2月の厳冬期に八海山へひとり向かったことがある。

女人堂から浅草岳へのアイスバーンに慄き、池の峰でテントを張り一晩過ごす。

もう無理はできない・・・。池の峰ぐらいだったら行けるかな。

さっきまで歩いた稜線が見えていたのに雲がかかってしまった。

列車が来るまでそんなことを考えていた・・・。

あの日あの稜線でピッケルを握った手は、レリーズを握っている。

2017年1月7日        上越線   六日町~五日町。

空け行く毛登沢。

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毛登沢を遡ると仙ノ倉岳。

谷川岳第二の高峰。

滴り落ちる一滴が合わさり毛登沢となり魚野川へと注ぐ。

始めて撮影に来たのは中学2年の夏休み。

堰堤越しから見る鉄橋のはるか後方の仙ノ倉から平標への稜線が見事だった。

そして高校を出てから谷川岳周辺を歩くようになった。

平標から仙ノ倉へ、蓬峠から武能を超えて茂倉岳・・・。

惹きつけてやまないのは、あの時見た景色があったから。

あれから40年・・・。

毛登沢賛歌とでも呼べようか。

2017年1月7日          上越線   土樽~越後中里。