夜の底と蒼き光跡。

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夜の河。

 

音も無く、綿帽子をすり抜け、限りなく透明な川の水が、ひとところに止まっているかのよう。

かろうじて、秋の落ち葉の色を川底に残し。

 

鉄橋を渡る汽車の窓から、一瞬、視線が止まる。

 

それでも、水は流れの中で動いている。

胎動が如く。

 

 

2009年1月26日                越後中里~土樽。

 

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