碓氷峠EF62・321レ。

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道路がヘアピンの連続なら、鉄道は本当にほぼ真っ直ぐに登る。

これが旅人の率直な感想かな。

ラックアンドピニオンのアプト式から粘着運転になっても66.7パーミルの坂道は立っていても傾斜を

感じるほど。

 

トンネルと橋脚の連続。藪を書き分け斜面を登ってきた。

モーター音がトンネルにこだまして後押しを受けた列車が登って来る。

鉄橋の上をゆっくりとゆっくりと。

 

 

今は麓では細々とホイッスルを響かせている。

EF62はいなくなったけど、いつかまたここに列車が走ることがあるような気がしている。

 

 

1979年4月                         横川~軽井沢。

 

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