ホームの駅蕎麦屋は、谷川岳へ向かう登山客やクライマーでこんな時間でも大盛況だ。
バルブ撮影をしてから行くと売り切れ。
土合駅から始まるいきなりの登高のエネルギーになるのかな。
シュリンゲに吊るされたカラビナが鈍くひかり、乾いた金属音を響かせる。
ザックの雨蓋からのぞくザイルの赤、そしてヘルメットの傷がかっこいい。
こっちだって銀箱のこすれと三脚の傷がかっこいい。
俺の明日の活力はだるま弁当だ。
ゴハチの35番が牽く「天の川」が733Mを追い抜いてゆく。
1977年3月 高崎駅。