秋山紀行の頃。

鈴木牧之が秋山を旅したのは旧暦の九月下旬、高い山では深山おろしが吹く錦秋の頃だった。丁度新暦で言う今ぐらいだったのではなかろうか。

秋山の村々をめぐり湯本(今で言う切明)までの景色に中津川の辺で庵を結んだらさぞかし良いだろうと感嘆した当時、今でも正にそんな道々だった。

今日はもう一度秋山紀行を読みたいものだ。

2021年11月4日   小赤沢界隈。

見玉正宝院。

一度行きたかった此処。

最初に知ったのは、鈴木牧之の秋山紀行での記述であるが牧之の描いた挿絵と全く変わらない境内の様子に驚いた。

境内の前の土産物屋さんで「津南学」なる本も何冊か購入した。改めて津南という土地に惹かれる自分だった。

境内の階段には朴の葉が過ぎ行く季節の色を伝えていた。

2021年11月4日   見玉不動尊。

鳥甲山の印象。

第二の谷川岳と呼ばれて久しい岩山であるが今では尾根コースの登山道もあり少なからず賑わっているようだ。

新生代第四紀の火山であった鳥甲山はもう火山であったことも忘れているかのように浸食を繰り返しそそり立つ岩壁は白く、その影の中に憂鬱を秘めているようだった。

2021年11月4日   秋山郷。