歩廊薄氷の夜明け前。

まだ一番列車も来ない夜明け前。水銀灯に照らされた無人駅に無機質な列車到着を告げる機械化されたアナウンスが流れる。

やけに広くて長い歩廊は在来線全盛の頃の名残だ。

スキー客がこれでもかと押し寄せたあの頃の賑わいはもうない。

歩廊の消雪パイプから流れ出る水は時折りリズムを作る。

先の踏切が鳴りだし暫くすると甲高い吹聴が響き静かにモーターを唸らせ帰っていった。

2022年1月25日   上越線。

岩原の183。

さぼりにさぼった更新です。遅まきながら今年もよろしくお願いします。

ってなわけで、今年も岩原からです。

今年は寒波襲来でここいらも雪が多いと思います。行ってみたいなぁと思うのですが列車本数は当時と比べてこれでもかと思うほど少ないし、ちょっと雪が降ると列車は止まってしまうし・・・。時世ですね。

1979年1月   上越線。