秩父の季節。

DSC_0055_2.jpg

今日ももうすぐ終わり。

そう夕陽が告げる。

 

鉱石列車が山を降りてきた。

踏み切りの音が風に乗って聞こえてくる。

 

さぁ帰ろう。

ハンドルを捌き山道を降りよう。

 

沈んだ太陽を背中に感じて。

 

 

2016年1月9日           秩父鉄道    樋口~野上。

玉淀鉄橋遠望。

DSC_0018_2.jpg

一年ぶりに上がって来た。

 

男体山も赤城山も黒々していてちっとも雪が被ってない。

穏やかな日差しに上着が要らないぐらいだ。

 

夫婦連れのハイカーと暫し談笑。

足取りも軽く鈴の音を鳴らし急坂を下って行かれた。

 

山の頂上はまた自分ひとり。

煙草を燻らせ関東平野から日光上州の山々を眺める。

遠くて鉄橋を渡る列車の音は聞こえない。

 

小鳥のさえずりだけが聞こえる。

 

 

2016年1月9日           東武東上線   玉淀~鉢形。

想いでの棚下で。

2016 01 03_0005_2.jpg

レンズテストをしよう・・・。

 

で此処へ。

 

思えば此処へ始めてきたのは中学2年の9月。

181系183系「とき」を始め、新潟色ローカルも高崎まで乗り入れていた頃。

長岡直通の115系は11連だったっけ。

EF15ももちろん健在、宇都宮のEF65も顔を出していたなぁ。

485系の「はくたか」や165系の「佐渡」なんかも・・・。

 

8本ある単焦点の状況もつかめたし・・・。

 

 

2016年1月3日                 上越線   津久田~岩本。

からっかぜの下。

2016 01 07_0010_2.jpg

朝のうちはそれほどでもなかった風がお昼近くになって強くなってきた。

 

関越のチェーン規制が関越トンネルから越後湯沢と告げている。

久しぶりの知らせだ。

 

雪国に暮らす人には大変な季節、こちらはというと空っ風吹く青空の季節。

大好きな季節。

 

 

2016年1月7日          秩父鉄道   武川~三ヶ尻。

 

北の空に想いを・・・。

2016 01 04_0034_2.jpg

川上村の廻り目平にやって来た。

 

冬季無料開放のキャンプ場は人っ子一人いない。

ど真ん中にテントを張って一献傾ける。

 

傍らに三脚を置き一杯飲みながらバルブ撮影。

焚火の炎がチロチロと素敵だ。

 

北の空に照準を置き、遠い北の大地に思いを馳せる。

 

なんとなく此処川上村の風景は遠い開拓地に似ているような気がする。

 

 

風が出てきた。

テントを時よりバタバタと揺らす。

近くの川の瀬音が風の音に混じって聞こえてくる。

 

自炊道具は片付けずにテントにもぐりこんだ。

北海道ではキタキツネが悪戯するので車の中に仕舞って置かなければならないが、此処では問題ないだろう。

遠くで鹿がキーンと鳴いた。

 

 

2016年1月4日               信州川上村廻り目平。

赤岳を背に。

2016 01 04_0022_2.jpg

この時期にしてはとにかく雪が少ない。

 

畑の土が風にあおられ舞っている。

まるで春のような気候だ。

 

赤岳の雪もこんな感じで・・・。

 

 

さぁ食料調達して今日の寝床に向おう。

 

 

2016年1月4日               小海線   信濃川上~野辺山。

峠を登る。

2016 01 04_0014_2.jpg

信濃川上から野辺山に向う急勾配をキハがエンジンを唸らせ登ってきた。

 

有名な最高地点にはもう一分張り。

地図で見ると岩原の大カーブのように大回りしているんだなぁ。

 

夕陽が落ちるまでもう少し。

風が冷たくなってきた。

 

 

2016年1月4日                小海線   野辺山~信濃川上。

困民党瓦解の地。

2016 01 04_0010_2.jpg

明治17年11月1日に吉田の椋神社に集まり一斉蜂起した秩父困民党。

 

11月4日の新井周三郎負傷の報により秩父大宮郷が完全包囲されたことを悟り本部解体の後、

信州北相木村出身の菊池貫平率いる一隊は矢久峠を越えて白井の集落より更に十石峠を越え

此処馬流の地に11月8日にたどり着く。

11月9日未明、高崎鎮台の約100名と岩村田に集まった100名以上の警察官は

ほぼ同数か少し多い困民党軍に最新式の村田銃の洗礼を浴びせ、天狗岩前の田畑で交戦した。

火気に劣る困民軍は更に海ノ口から野辺山へと向かい四散し戦いは終わる。

 

キハが通り過ぎる天狗岩の下。困民党最後の集団交戦地がまさに此処だったのです。

 

 

2016年1月4日                 小海線   馬流~高岩。

 

 

 

 

冬季十石峠の想い出。

2016 01 04_0025_2.jpg

この時期の十石峠は何年ぶりだろう。たぶん34年ぶりになるのでは・・・。

 

今もバイク乗りの大さんと来たのが最初で、その翌年に大さん高さんと来たのが最後では。

最初の年は大さんがXT250で俺がXL250R、上野村のぶどう峠分岐の橋の袂でカップラーメンを食べ、氷点下の寒暖計を眺め

全線ダートの黒川林道経由R299十石峠街道を日陰に雪の残る道を此処十石峠に立った時の感動は今もって鮮烈だ。

次の年は大さんはバイクで高さんと俺は車でチェーンを巻いて此処にたどり着いたんだっけ。

 

今回は矢弓沢林道から峠に上がって来た。

気温が思ったより高いのと雪が少なく難なく登ってきた。峠の長野県側は太いチェーンで施錠され佐久方面には

降りることは出来ない。来た道を降り、下仁田より田口峠を越えて臼田経由で川上村へと向いました。

2016 01 04_0030_2.jpg

またみんなで行きたいよ。

 

 

2015年1月4日                十石峠界隈。