秩父の季節。 今日ももうすぐ終わり。 そう夕陽が告げる。 鉱石列車が山を降りてきた。 踏み切りの音が風に乗って聞こえてくる。 さぁ帰ろう。 ハンドルを捌き山道を降りよう。 沈んだ太陽を背中に感じて。 2016年1月9日 秩父鉄道 樋口~野上。
玉淀鉄橋遠望。 一年ぶりに上がって来た。 男体山も赤城山も黒々していてちっとも雪が被ってない。 穏やかな日差しに上着が要らないぐらいだ。 夫婦連れのハイカーと暫し談笑。 足取りも軽く鈴の音を鳴らし急坂を下って行かれた。 山の頂上はまた自分ひとり。 煙草を燻らせ関東平野から日光上州の山々を眺める。 遠くて鉄橋を渡る列車の音は聞こえない。 小鳥のさえずりだけが聞こえる。 2016年1月9日 東武東上線 玉淀~鉢形。