夏の午後。 僅かに陽が傾き、山の上からもやが垂れ込む。 ムシムシとする午後ももう直ぐ終わる。 山間の小駅に電車が入る。 退避待ちも無く、タイフォンひとつ走り去る。 1981年7月 身延線 甲斐常葉駅(たぶん)