関東平野のはじまり。

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荒川を望む。

波久礼の喉を過ぎていよいよ平野へと奔流する。

 

戦国時代の名山城。鉢形城はこのすぐ下。

北条氏に対する小田原攻めの際、前田利家や上杉景勝らの連合軍により包囲され

1ヵ月の篭城の末、開城したと言われる。

まさに、要害だったのだろう。

 

 

左に眼をやると今の時期にしては雪の多い男体山が見えた。

裏の尾根を越えれば赤城から榛名、浅間だって見えるはず。

そして秩父の重厚なる山塊が・・・。

 

 

本当にはじまりなんだな・・・。

 

 

2011年4月20日                      鉢形~玉淀。

 

小さなサミットの小さな踏切。

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地元の人が結構通る。

ちょっとした用事・・・散歩・・・、小さな集落同士の行き来に・・・・・。

 

車は路肩欠損でゲートがされているので来ることはないが、しっかりと警報機も遮断機も生きている。

新しく出来た遠回りの山越えよりも、よっぽど便利なのだろう。

 

 

モータリゼーションによって寸断され時間軸の地図によって破線となった道路。

どっこい生きている。

 

 

「こんにちは」と、挨拶を交わす。

そんな小さな峠道。

 

 

列車が通り過ぎると、葉擦れの緑は柔らかい音を奏でる。

そんな小さな峠道。

 

 

2011年4月20日                   折原~竹沢。

 

萌黄の頃。

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名も知らないたくさんの鳥が競う様に鳴き谷にこだまする。

 

森は今か今かと新しい息吹に萌え始める。

 

風がそよぐ陽だまりの山の中。

 

 

ディーゼルカーがタイフォンを鳴らし少しばかりの勾配にエンジンをふかし登ってゆく。

 

 

丘陵の詰まり。奥武蔵のふところ。

 

 

2011年4月20日                  折原~竹沢。