ダイヤグラムを何度も見る。
音も無く彼方に列車は走る。
だから・・・。
風が吹き抜けるだけ。
2009年6月1日。 岩原スキー場前~越後湯沢。
ダイヤグラムを何度も見る。
音も無く彼方に列車は走る。
だから・・・。
風が吹き抜けるだけ。
2009年6月1日。 岩原スキー場前~越後湯沢。
きょう最後の日を浴びて。
はくたかは終着を目指す。
山の上から、トーキーの映を見るように過ぎる一瞬。
田んぼの土の匂いが風に乗って届いてくる。
はくたかが遠くで羽を大きくはばたくと。
暫しの、休息の地へもう少し。
2009年6月1日 石打~越後湯沢。
290号から少し入る。
振り向くと緑。
ただ眺めているだけでいい。
2009年4月29日 栃尾地内。
なかよし。
「きょうは帰ったら何して遊ぶ・・・」
「うん、なんでもいいよ・・・」
雨があがってよかったね。
2009年4月27日 魚沼地内。
ひとり佇もう・・・こんな夜は。
そして、手を合わせよう。
彼方を行く列車の光跡はジョイント音しか聞こえない。
行ってしまえば、はらりと花が散る。
2009年4月17日 越後湯沢~石打。
境内には桜の木。
明日はここで集落の人々が集まるそうだ。
花見で一杯かぁ・・・。
夕方の淡い陽射しに、桜は明日の〝ハレ〟の日を楽しみにしている。
今宵、ひとり野宿で一献傾けよう。
独り前祝。
2010年4月28日 塩沢~上越国際スキー場前。
拝む社の向こうに。
昼下がりの頃、列車が往く。
どうか今日一日がよい日でありますように。
2010年4月28日 越後湯沢~石打。
遅かった季節がやっと廻ってきた。
漆黒に向かおうとする頃、列車が通り過ぎる。
鎮守の森に咲き誇る。
2010年4月28日 塩沢~上越国際スキー場前。
列車に乗ると右か左かは重要。
指定席券を買っておいて、実は自由席に並んだりする。
隣の席を含め、室内の雰囲気が悪ければ選択肢があるから。
それにしても今日は左でしょう。
2010年4月18日 大沢~上越国際スキー場前。
乗客は魚野川から東山の扇状地を見、遠く輝く越後三山に眼を見張るであろう。
30数年前、父と一緒に「とき」の食堂車の大きな窓から見たあの景色だ。
小刻みに揺れるテーブルで食べたハンバーグの味は今でも覚えている。
楽しいとおいしいと素適と。
春のぽっかり雲が日なたと日陰を交互に造る。
列車はものともせず矢のように射して行く。
2010年4月18日 大沢~石打。