車窓から横眼で。

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乗客は魚野川から東山の扇状地を見、遠く輝く越後三山に眼を見張るであろう。

 

30数年前、父と一緒に「とき」の食堂車の大きな窓から見たあの景色だ。

小刻みに揺れるテーブルで食べたハンバーグの味は今でも覚えている。

楽しいとおいしいと素適と。

 

春のぽっかり雲が日なたと日陰を交互に造る。

列車はものともせず矢のように射して行く。

 

 

2010年4月18日                   大沢~石打。

 

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