僕の好きな風景っていくつかあるのだけれど、此処はその一つ。
いつ来ても誰もいない。
あれこれ構図をめぐらせ、単焦点をつけてウロウロする。
決まれば三脚を据えてセコニックを出し乾布を被りライブビューでピントを合わせる。
列車が来るまでの間、色々なことを考える。
木々のざわめき、雲の流れ、風の音・・・。
そして遠い昔のこと・・・。
風に乗って遠くの踏切の音、やがて列車がやってくる。
こんなことの繰り返し。
風景に溶け込む自分が其処に居られることが愛おしい。
ゆっくりとたばこを燻らせ、空を見上げて。
2016年12月5日 八高線 折原~竹沢。