ゆきもよい。

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朝一で東京の仕事。

すぐさま関越をおっとり刀で東松山を過ぎトンネルをくぐる。

雪だ雪だ・・・。

湯沢で降りて土樽の奥へ。

スタッドレスタイヤが雪を踏みしめ喜んでいる。

関東があんなに晴れていたのにこっちはどうだ。

気象や山地のことは分かりきっているのだけれど、やっぱり不思議な感じ。

黒い服に雪が降る。

手で跳ね除けると手にはほんの少し冷たさが残る。

あと何回降ると根雪になるんだろう。

もうそこまで来ているよ真白い冬が。

山の尾根を見上げてため息をついた。

2016年12月6日            新潟県土樽地内。

黄色いデキ。

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八高線を撮り昼前にここへ着く。

平日だというのに鉄の姿がちらほら。

さては何か来るな。

案の定やってきたのは黄色いデキ。

一人の鉄の人と挨拶を交わす。

秩父鉄道に知り合いがいるらしく、黄色いデキの運用を追っかけているとのこと。

大野原から追っかけてきたそうだ。

ズームレンズをつけ手持ち連写の音が聞こえる。

撮影後、なぜかため息・・・。

釣果だけを追う釣り人のようだ。

100名山を登るだけが登山だと思っている山ヤのようだ。

自分は釣りもするし山も登るが・・・。

ただ偏屈な扱いずらい男なのだろう。

今日は24ミリの単焦点しか使わなかったなぁ・・・。

2016年12月5日      秩父鉄道   武川~三ヶ尻。

僕の好きな風景。

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僕の好きな風景っていくつかあるのだけれど、此処はその一つ。

いつ来ても誰もいない。

あれこれ構図をめぐらせ、単焦点をつけてウロウロする。

決まれば三脚を据えてセコニックを出し乾布を被りライブビューでピントを合わせる。

列車が来るまでの間、色々なことを考える。

木々のざわめき、雲の流れ、風の音・・・。

そして遠い昔のこと・・・。

風に乗って遠くの踏切の音、やがて列車がやってくる。

こんなことの繰り返し。

風景に溶け込む自分が其処に居られることが愛おしい。

ゆっくりとたばこを燻らせ、空を見上げて。

2016年12月5日           八高線   折原~竹沢。