夏の日、夕立の前。 午後になると次第に靄がかかってくる。 国境の山々に雷鳴が微かに聞こえる。 夏の草いきれや森のにおいが鼻腔をくすぐる。 さぁ、「とき」も来たことだしそろそろ帰ろう。 雨が来る前に。 1980年8月 土樽~土合。