浅間襞。

黒斑山成層火山、仏岩火山の楯状火山、前掛山の成層火山、現在火口のある釜山の成層火山。複合火山で有名な浅間山。今でも時々噴火のあるこの山は新生代第四紀の火山であるわけで・・。

歴史的に有名な鎌原火砕流は僅か240年前に起こったこと、長い地質時代からすると極々最近な訳であるらしい。

襞はそんなことを教えているのかも・・・。

2023年11月14日    なぜか群馬県なのに北軽井沢界隈。

やっぱり素敵な場所。

まだ少しだけ陽が高いか。それでもつるべ落としの季節、高度は夏の頃と比べたら格段に低くなっている。

この景色を見て白樺の袂で野宿したいと思ったのは最初に此処に来た42年前。あの頃は上州武尊へのメイン登山道口だった此処、そしてその後幾度となくささやかな夜宴を開いた。

厳冬期の2月残雪の4月、新緑の6月そして真夏の月夜、紅葉の10月・・・。

かつて山登りでは残雪の須原尾根から見た尾瀬の山々、扉の壊れた土間むき出しの手小屋沢避難小屋、台風一過の上州武尊縦走・・・。たくさんの想い出が去来する。

やっぱり素敵な場所・・・。

2023年11月8日   水上界隈。

光る木々。

谷川岳ベースプラザから先の一ノ倉沢へ向かう道は10年以上前から一般車通行禁止となっている。

考えてみるともう20年近く一ノ倉そして幽の沢、芝倉沢への道は訪ねていない。

ベースプラザから一ノ倉へ続く午後の陽が傾き始めた国道291号線は素敵な散歩道となっていた。

途中道路わきのブナの木に熊の爪痕を見つけた。

 2023年11月8日   水上界隈。

爼嵓。

久しぶり、本当に久しぶりに此処に立った。

耕作放棄された田んぼは唯の荒れ地となり見慣れない建物もいくつか建っていた。

当たり前か・・撮影に訪れたのは36年も前の事。それでもその佇まいは時間の流れからすると割り合いと残っているように思えた。

山間の小さな温泉地はある意味開発が進まなかった。

新幹線に取り残された此処水上谷川地域は越後湯沢のようにならなかったのは幸いだったのかどうかは分からないが・・・。

2023年11月8日   水上界隈。