やっぱり腰を下ろして列車を待つ。

小径をたどり棚下を見下ろす。

 

2時間ほど4本の列車を見送る。

後ろの尾根向うの上越国境から唸りをあげて風がぶつかる。

南側に腰掛けると風は頭の上の木々を揺らし通り抜けてゆく。

煙草の煙がある高さから突然風に吹かれ消えてゆく。

 

眼下の集落には川風となって小さな畑に時々土埃を舞い上げながら風が通り過ぎる。

 

利根川は雪代を合わせ白く濁っている。

強い風が川面を伝い小さな波しぶきを立てる。

陽の長くなった今、腰を下ろし列車を待つ間まさに春を感じる。

 

 

2017年4月19日        上越線   岩本~津久田。

「やっぱり腰を下ろして列車を待つ。」への2件のフィードバック

  1. 魚沼の景色はまだ緑より土の色が主役です。
    暖かな春の日差しの中でのんびり列車を待つ・・・至福のひとときですな~。

    1. いつもどうもです。

      魚沼はこれからですね。
      こちらは一足先に春本番です。
      のんびり線路脇でまたご一緒しましょう。

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