なんて思いは、これから会社へ向かおうとする車内では、見慣れた景色過ぎて、浮かばないか。
もちろん趣味の問題もあるし、山なんかどれ見ても一緒だと思っている人がほとんどだろう。
高校の頃2321レで宮原から熊谷まで通っていた。
上尾で製粉会社のにおいを嗅ぎ、桶川で工場の鋳物と機械油の混じったにおいを嗅ぎ。
北本まで雑木林の中を走り、そして鴻巣に着く。
さぁここからが本番。鴻巣を出ると列車はスピードを上げる。
左手を見る。奥武蔵の山々、そして富士山、当時はまだ削られていない武甲山、浅間山だって見える。
右手は赤城から、足尾連山、そして男体山。
クマタカに通っていて山岳部に入っていた友人から、山の話を聞いては心ときめかせ、卒業したら
絶対、山登りをするぞと思っていた。
行田ではオーバーランが多かった。ゴハチの次位の一両目の客車前方扉はホームが無いなんて事が結構あった。
特急に抜かれ急行に抜かれして、しかも客車なので乗降に時間がかかることもあるが、定時で熊谷に着いたことは
数えるぐらいしかない。
熊谷から北風の向かい風に逆らって、駅近くの自転車預かり所に置いたチャリンコ漕いで、ついに学校へ。
アー疲れた。家を出から学校まで約2時間・・・でも楽しかったなぁ。
(4両目の後ろよーく見ると富士山見えます)
2011年12月13日
高坂~東松山。