西の空に残り陽。

薄い雲で日差しが弱まる。なぜか今日の夕暮れはかえってこんな陽がありがたい。

カンカン照りの夕日が山陰に沈むと陰が遠くまで伸びてゆくのを見たくない・・そんな気持ち。闇に包まれた山のスカイラインが空の境に飲み込まれてゆくのも今日は見なくて済みそうだ。巻機を望むいつもの場所でひとり静かに飲む酒はそんな夜が良いから・・・。

 

2018年8月19日     只見線。

夏の陽に。

朝起きると空気が入れ替わっていた。

8月に北海道から雪の便りとは・・・なるほど。

いつもの場所では風が吹き空は澄み日差しの下でも汗をかかない。若かりし頃、かの北の大地で嗅いだあの匂いにも似て、なぜかほくそ笑む自分がいた。

 

また少し勇気が湧いてきた・・・。

 

 

2018年8月17日      八高線。