長い歴史から見れば駅の改札が自動化されたのなんて最近のことだろう。
ちょっと前には駅員が一人ひとりの切符に鋏を入れていた。
切符を持つ自分が少しづつ改札に近づいてゆく、その瞬間独特のリズムで鋏を鳴らし一枚一枚確実に鋏を入れてゆく。
床下には沢山の切符の欠片。フィルムケースをうまく使い欠片が落ちないようにしている駅員もいたっけ。
さぁ改札が開いた。
駅が目覚める。
早起きが苦手だった百聞先生。
この瞬間はあまり見たことが無かったろう。
2015年6月9日 東京駅。
この国は冬の時代に往こうとするのか。
憲政に関わるすべての人々に問う。
本当の幸せとは何か。
そこそこの幸せでいいんだよ。
あしたも家族そろって笑い合えたらいいんだよ。
母親の作ったご飯が温かければいいんだよ。
お父さんがちょっとご機嫌でおみやげなんか買って(もちろんおみやげなんて無くても、用意してあった夕ご飯も食べなくても)
すぐにイビキなんかかいて寝てしまって一日が終わればいいんだよ。
そんなダメ親父でも母親や子供たちがその寝姿を見た翌日ニコニコそしてニヤニヤしてればいいんだよ。
そんな子供たちも、しょうがない親を見ていつかはおとなになる・・・。
突然の国家の決定で子供たちが戦場に行くことがない世の中が当たり前なんだよ。
平和ボケしていると言われても、一生懸命、明日のことを想う、日々の営みを考えられるのがいいんだよ。
2014年12月等 東京丸の内等。