萌黄の秩父路。 高みに立つと、鳥の声が思いのほか大きな音で谷に響き渡る。 風が渡ると梢のすれるキィキィという音も混ざり賑やかだ。 遠く風に乗って線路を跨ぐジョイント音も結構な大きさで聞こえる。 陽炎が立つ地に列車が通り過ぎる。 2013年4月13日 秩父鉄道 長瀞~野上。
秩父のデキが戻ってきた。 3月の中旬からの三ヶ尻セメント工場の定期点検が終わり、デキたちも元気に本線に戻ってきた。 霜注意報が出た秩父の地。 季節が少し戻ったかのような朝だったが次第に気温も上がり 列車が来る頃には、ファインダーで覗くと陽炎がはっきりわかる。 赤デキが空の鉱石列車を武甲山の麓へ運んでゆく。 がんばれデキ。 2013年4月13日 秩父鉄道 長瀞~野上。