暮れなずむ石打駅。

残光を巻機山に映し今日の陽が終わる。

静かになってしまった駅にもうすぐ灯りが燈る。

 

あんなに賑やかだったのに・・・あんなに・・・・・。

駅前の土産物屋にも民宿にも声は聞こえない。

 

何とかクルーズ・・金持ち列車が地域の活性化だぁ?。

ふざけるな。

年金ぶくれした一部のジジイとババアそれと成金か暇人しか乗れない

哀れな乗り物だよ。

決まったところに止まって決まった場所に行って、全部仕組まれた行程で、

もみ手した薄笑いの接客で満足する輩しか乗らないくだらない列車だよ。

 

 

のろまがいて、お調子者がいて、器用なやつがいて、機転が利く賢いやつもいる。

いろんなやつがいて楽しかったのに、最近は判を押したようなやつばかり。

 

 

日常の普通の列車の存続を考えないとだんだん尻つぼまりなる。

今の上越線の山越えの本数なんて只見線とどっこいだもんなぁ。

さらに拍車をかけて寂れるわけだよ。

 

 

 

目をつぶり耳をすませば、

スキーを抱えた沢山の人がガチャガチャいわせて降りてきた。

団体改札を抜けたところには民宿からの迎えの車がエンジンを掛けっぱなしにして

声を張り上げている・・・。

 

そんな日常が素敵だった。

 

 

 

 

2017年2月4日         上越線   石打駅。