薄日差す摩周湖。 ガスが上がってゆく。 蒼い湖面が戻ってきた。 風が渡り、湿気を帯びた小さな雨粒にもならない空気が頬を撫でる。 しっとりと髪の毛を包み、めがねをほんの少し曇らせただろうか。 めがねを外すのも惜しい、まばたきすらもったいない。 2014年7月27日 弟子屈町内。