平成23年福島新潟豪雨・・・只見線の現況。

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国道252号線が先月やっと全通した。

全通といっても、道路は至る所で今も水害の跡が見受けられる。それでも仮橋を架けたりとライフラインの復旧に尽力を注いだ結果といえよう。

 

それに引き換え只見線の現状は・・・。

特に会津川口と只見の間は一にち3往復の区間であり、かつ3箇所の橋脚流出という前代未聞の状況では全面復旧は素人目に見ても難しいのではと思ってしまう。このほかも冠水や土砂流出でどこもかしこもひどい状況だ。

 

ダムの放水によって橋脚が流される・・・、東北電力と電源開発はダム放水の正当性を主張して被災住民の声を聞かない。

いったいどれだけの雨が降ったのだろう、そもそも去年の原発事故といい「想定外」が言い訳の根拠にされてはいないか。想定を超えたらすべてをあきらめろということか、そもそもあの川にいくつのダムを作ってきたのか、経年による溜水率はきちんと管理されていたのか、降雨当日の現場の指示系統に問題は無かったのか。「想定外」の使われ方に疑問を感じるのは自分だけではないはず。

 

かつては鮭やサクラマスが遠い日本海からダムひとつ無い阿賀野川をさかのぼり、此処会津の村々を通り新潟は銀山の地までも産卵に登って行ったとはにわかに信じられないだろう。

都会に暮らす人々の公共性を謳い、地方の人々の生活基盤をかえり見ない、災害が起こっても他人事のように意見し

驕り振舞う官僚化した馬鹿な会社のボンクラどもには、呆れ果ててものも言えない。

 

病院に通うお年寄り、高校に通う学生・・・少しでも人間性があるなら、小さな声に耳を傾けるべきであり復旧復興に

支援をいとわないのが当然であろう。JRも電力会社と電源開発に保証を求めると思いきや何もしない始末。

まぁ今となってはJRも厄介払いの口実にしたいのであろう。

 

大白川から只見までは幸い被害も少なくこの秋に復旧のめどが立ったようだ。

只見から会津川口までの34.2キロにレールのジョイント音と汽笛が果たして戻ってくるのか・・・。

 

 

会津大塩の無人駅で一夜を明かしたのは32年前の夏の日だった。

夕暮れ時、駅近くのよろずやで会津弁で話すおばあちゃんから味噌や野菜をもらったのは幻ではなく現実。

閉鎖されて板で囲われた駅舎は大人になった自分がそうっとすら覗く事の出来ない青春の一ページになってしまったのか。

大切な現実は何処へ行った。

 

 

2012年8月18日
只見線内。

「平成23年福島新潟豪雨・・・只見線の現況。」への5件のフィードバック

  1. 電源立地の国策がなければ只見川ぞいに新潟まで抜ける鉄道や国道はこんなに整備されていただろうか…?過去を振り返って考えると難しいところです。
    でも川を『階段』にしてしまった責任は最後まで果たしてほしいですね、「想定外」の雨量だったとか色々言い訳はするのでしょうが。
    要塞のようなスノーシェッドだらけの六十里越、どれだけの巨費を投じてきたのか知りませんが、それでも年に半分も使えない。そんな道に今後も維持費をかけ続けることができるのだろうか…?只見線とセットで心配です。もうこの国はそんなに豊かじゃないですし。

  2. コダックさん。
    国策によって翻弄される。
    特に電源立地(水力発電)を取り巻く状況は決して単純ではないのかもしれません。
    タダノミ川と揶揄されたこの流域、あの頃は越後は大湯や会津では大川あたりでも毎日三味線の音が絶えなかったとか。
    良い悪いは別にして、地元を良くしてくれる政治家は昔の話なのでしょうか。

  3.  ご無沙汰しております。
     毎日拝見させていただいております。
     
     銀の道さんの思いがこもった「見聞日記」だけに、コメントが難しいな~と感じておりますが、今日は思い切って・・・。
     不適切と思われましたら、お手数をおかけいたしますが、どうか削除をお願いたします。
     さて・・・、えちごトキめき鉄道株式会社ってご存知ですか?
     日本海ひすいラインとやら云うそうですが、ディーゼル単行のワンマン運転の計画だそうです。
     同社のホームページを見つけ、最初は「阿呆か!」(汚い言葉で申し訳ありません)、読み進むうち「何で!」と怒りに変わり、最後は経営陣が気の毒になりました。冷静に考えれば、好き好んでそんな提案したいはずないのですよね。もし、株式が公開されるなら、一株でも多く応援したくなりました。
     なぜ、郷土はこんなことになってしまったのでしょう?
     地元を良くしてやると標榜する政治家ばかりを選んできたことも一因なのかもね。

  4. 5828さん。
    こちらこそご無沙汰しております。
    えちごトキめき鉄道・・・。恥ずかしながら知りませんでした。
    先ほどHPを見てみました。いわゆる新幹線開業後の平行在来線の第3セクターなのですね。
    しなの鉄道と言いJRはもう採算しか考えないタダの企業になってしまったのですね。
    歴史ある信越本線も、横軽が無くなり、さらにズタズタになってしまうとは悲しいことです。
    それでも、地域の足を守るためがんばって欲しいと思います。
    それと、今度、埼玉部会の立ち上げと懇親会でも如何ですか。事後報告になりますがコダックさんよろしいですか・・・って。

  5. お呼びですか?(笑)
    埼玉部会は「東葛」部会員でもある三郷市民もおられますので既に3人おられます、よろしいんじゃないでしょうか。
    えちごトキめき鉄道株式会社……。
    これが愛称ではなくて登記された正式社名ですか、ジョークですね。いちど聞いたらあまりのくだらなさ、発想の貧困さが忘れられない印象…そんな宣伝効果を狙ったのかな。
    こんな名前の会社は恥ずかしい、と仮に候補になったとしても選考の段階で思わないのかなー。味をしめて今度はコドモだましのゆるキャラを仕込むんでしょうね。
    まったくいつからこんなに緊張感のない社会に上から下までなってしまったのでしょう。

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