あの日の夕景・・・。

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もう随分前のことになるんだけど、夕陽をずうっと眺めていたあなたを想い出します。

 

オホーツクに沈む真っ赤な太陽が沈んでも、身じろぎひとつせず佇んでいたあなたを。

 

 

なんて声をかけたらいいのかも判らず戸惑っていた自分。

ちょっぴり大人だったあなたを理解できずにいた。

 

列車の中でウォークマンから流れる音楽を片方ずつイヤホンをして聞いたあのメロディは今でも忘れない。

 

列車のドアが閉まる直前、握手して別れた。

扉が閉まるとなぜか涙があふれてきた。

 

冬が近づくと北海道の日々を想い出す。

その後何度と無く行った北海道・・・。

 

あのメロディが心の中にこだまする。

 

なつかしいよON THE RADIO・・・・・・・。

 

 

2015年10月8日                      長野県東御市。

秩父札所十七番にて。

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明治17年11月2日。

 

斯くも秩父の街を震撼させた自由民権の嵐は激烈に過ぎ去ってしまい今は平成27年。

 

巡礼に訪れる人々は何を想い手を合わせるのか。

 

 

明治17年の同じ日。一家の無事を祈る秩父の民衆か、はたまた焼き討ちにおののき身を潜める高利貸か。

仏様はどんな思いを受け止めてくれたのだろうか。

 

 

合掌。

 

 

 

2015年11月2日                        秩父札所十七番 定林寺。