ゴールデンウィークで宇都宮。

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新幹線工事の本格化した宇都宮。

 

新幹線が出来たら在来線がどういう状況になるのか・・・。

漠然とした思いがあっても、実感は無かった。

 

機関車は牽引する客車や貨車が無ければ意味を成さない。

たとえ機関車自体の寿命がまだまだであったとしても、それらが無くなれば解体されてゆくだけ。

 

車齢が尽きてお陀仏なのか

新生機関車登場相成ってお陀仏なのか。

どっちでもなくお陀仏。

 

 

考えてみると新幹線って残酷なものかもしれない。

一部の人々の高速移動のための乗り物。

そんなに早く移動することが本当に必要なのか。

在来線はどうなった。

其処に住まう人々は本当に便利に快適になったか。

 

新幹線の車窓から眺める景色は一瞬過ぎやしないか。

軒先の洗濯物がゆれるのも、小道に遊ぶ子供らも、工場の昼休みに憩う作業服の彼らも・・・。

ほんとうにあっという間に過ぎてしまう。

 

新幹線の高架下には在来線が陽を浴びずかろうじて生きている。

歩廊は寒いんだよね。

 

 

1980年5月                          宇都宮駅。

 

ゴナナだ!。

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大宮工場。

 

高崎線の車窓から。

宮原から行くとちょうどガードへもぐる直前。

ゴナナだ!ゴナナだ!!。

 

宇都宮への保存が決まり整備にやってきたのか。係員が作業をしている。

 

 

三年ぶりだね。

中学2年の冬に、さよならしたんだよね。

自分は、この4月で高校3年になったよ。

相変わらず電車の写真を撮っているよ。

それじぁ また・・・。

 

 

1980年4月                       大宮工場。

 

 

※ゴナナが出たので一区切り。

※当ブログのモノクロアーカイブスもおかげさまで1974年から1980年は4月まで

やってまいりました。高校生活最後の年、これからスキャンする35mmには、懐かしい

上越線、身延線、飯田線と出てきます。楽しみながら少しづつ進めたいと思います。

どうぞよろしく。

 

塩田平で-其の四。

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元、東急クハ3660形。

 

この頃はまだ上田交通は750Vの時代で、この車輌も譲渡の際、降圧改造を受けていたそうだ。

廃車が1986年というが、上田への転出借入れが1975年(正式譲渡は1979年)なので、

11年間の塩田平でのご奉公だったと云うわけ。

 

今では、パソコンひとつでこんなことも調べられる。

ありがたいねぇ。

 

それにしても、もっといっぱい撮っておけばよかったなぁ。

 

 

今年は上田へ行ってみようか・・・。

 

 

仲間と野宿したあの公園。

夜な夜な酔っ払った姿が今もビデオに残っている。

 

バイクツーリングで夕立にやり込められ、城下駅で野宿したなぁ。

橋のたもとの靴屋さんでサンダル買ったんだ。

 

冬の北海道はウトロで独り歩いていて、車に拾ってもらったなぁ

お互い一人旅、彼女は上田出身だったっけ。

 

 

1980年3月                  上田原。

 

塩田平で-其の三。

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極めつけはコレ。

木造であることがよく判る。

 

経歴をたどってみた。

信濃鉄道 ホハ2 ~ 国鉄 クハ29002 ~ 上田交通 クハ262

1925年製造1961年廃車。

 

写真は1980年だから廃車後すでに19年の歳月が経っていたということだ。

 

今はどうなっているのだろうか

野暮かな・・・。

 

 

1980年3月                   上田原。

 

塩田平で-其の二。

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車輪をはずされた車輌・・・。

錆びの浮く車輌。

 

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やがて朽ち果ててゆく、いや、もうすでに・・・。

 

 

僕は見ることが出来なかった、丸子線や傍陽線を走っていた彼等・・・。

 

去年、傍陽線の線路跡だったであろう遺構の一部を見たのだけれど・・・。

走る車の車窓からね。

 

 

1980年3月                         上田原。

 

宮浜の冬。

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あの頃と同じ風。

 

からっかぜが心をすり抜ける。

 

 

足踏みしながら、あの頃の自分に挨拶をしよう。

そう・・14歳の自分に。

ゴナナにも。

 

 

ありがとう。

 

 

2011年1月7日                   鉄道写真の原点 みやはま  東大宮~蓮田。