北へ帰る。

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あの頃は、ただ北を求めていた。

 

故郷へ帰る言い知れぬ思いを抱いた沢山の人々に混じり、

さも、故郷へ帰るがごとく、その雑踏の後ろから北を目指した。

 

目指したといっても、ただあても無く・・・。

 

 

青森の駅は、後ろ髪と前のめりの風が交錯する白い歩廊。

 

 

北の大地は凍れていることだろう。

あぁ・・・。

 

 

 

1983年暮れ。                 青森駅。

やまの上。

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奥秩父金峰山に御来光を眺めに行って来た。

 

今から25年前に同じく御来光を眺めに行った以来のことだ。

 

山小屋は変わっていた。

山小屋内は禁煙、自炊は隣の冬季小屋。寝るのは山小屋の二階。

当時から出入りする小屋の常連さんによると、正月に入山する人は

ピークの頃の3割ほどだそうだ。

 

冬季小屋で就寝までの間、ツアーできていた方と楽しく時間が過ごせた。

一緒に行った仲間も楽しめたようでよかった。

 

さあ一年の始まり。

がんばっていきましょう。

もうすぐ冬・・・。

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いつも通る道。

つい、このあいだまで緑の景色だった気がする。

 

夏を通り過ぎて、短い秋をむかえ、やがて長い冬がおとづれる。

そして遅い春を待ち焦がれる。

 

営みとは、そんな日常の中に、うずもれてしまうものなのかもしれない。

 

あぁ今日は、巻機が季節にさよならを言っているようだ。

山里。

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少し前の風景。

 

今年は、稲の輝きが何処へ行っても鮮やかだった気がする。

実りの秋を、小さな祠の中から、神様が眺めている。

 

地元の人の手向けた野花が一輪。

 

たおやかな季節でありますように・・・。

 

村松のはずれ。

上の原。

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国土計画。そう西武資本の乱開発から、かろうじて首の皮一枚。

此処、上の原は健在だった。

 

此処へ導いてくれた友は今何をしているのだろう。

武尊を教えてくれたあの友は・・・。

「星が降る、あのコル、グリセードで・・・・」

そう、山の唱を此処、上の原で満天の星の下、天の川の行進の下。

 

唄った。

幾度と無く、幾度と無く・・・。

 

 

お前は変わってしまったのか、俺があの時のままなのか。

 

もう一度、上の原へ行ってみたいと思いませんか。

国境の長いトンネル。

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娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、

「駅長さあん、駅長さあん。」

 

後に複線化され、表日本と裏日本を結ぶ大動脈であったはずの上越線。

国境の駅は、交換も追い抜きも出来ないホームへ改造されてしまった。

 

もう二度と、「夜の底が白くなる」ことは無いだろう。

 

 

平成二十年の夏。