通学列車から。

ゴハチの牽く2321ㇾの右車窓。鴻巣から吹上の今で言う北鴻巣駅の手前、丁度駅前の区画整理や造成が始まったころで武蔵水路に架かる新しい橋が右に見える。

遠くには今と変わらず赤城連山が見える、皇海山から男体山にかけての稜線は冬型が強く雪雲が流れてきているのも分かる。

通学や通勤は大概同じ車両の同じ座席や扉だったりすることが多いと思うが2321ㇾの自分の位置は最後尾の車両がほとんどだったように記憶する。武甲山や秩父連山を眺めるのだったら進行方向左側になるのでこの逆の車窓が多かったように思うのだが鴻巣を過ぎると車輌が空くことが多く座席の往ったり来たりもしていたのだろう。

1978年12月   高崎線。