時雨のとき白樺は。

水上は晴れていたのに此処まで来ると完全に新潟寄りの雲行き。それでも麓の久保のバス停あたりはまだ明るかったのに、標高を上げた上の原では風も北寄りの風に変わり冬が近いことを感じさせてくれる。

沢山の想い出がある上の原・・・。

もまもなく白一色の世界へと変わるのだろう。そして白樺はその雪の白さと競うようにして暫くの間季節の中にうずもれてゆく。

やがて根明け春には今度は雪を自ら溶かし梢を高く伸ばすのだ。青空に向かって青空に向かって伸ばすのだ。

 

2018年10月27日     上の原。