里山の春。

草刈りされた小高い丘には小さなお地蔵様。

集落を見下ろし、災いや疫病が入ってこないように見守っていらっしゃる。傍らでは農家の方が畑の手入れをしていなさる。見下ろした田んぼではたぶん連休で家族総出で田植えの真っ最中。

昼下がりの里山を眺め煙草をゆっくりと燻らす。

 

今回も六日町の友人と5日の上越線から始まり只見線、6日は越後線の撮影珍道中。5日の夜には六日町鉄の皆さんとも色々とお話しできてありがたかったです。アノラックとオーバーズボンに長靴・・・なぜか頭はリーゼント!大変失礼いたしました!!。

 

2018年5月6日     越後線。

シャクの花咲く頃。

山菜でもあるシャク、別名ヤマニンジン、新芽の頃茹でておひたしにしたりする。今は盛りを過ぎて採ることはできない。それでも葉っぱを手で揉むと独特の香りがする。来年まで待とう。

そんなシャクの咲く向うに70系色が通り過ぎる。

 

 

2018年5月6日     越後線。

 

代掻きの今を往く。

破間川に沿ってローカル線は行く。

川岸の根曲竹が前の年の枯れた笹の葉の下から顔をのぞかせている。

わらびも幼い赤子の結んだ手を広げ始めている。

「鉄道写真を撮りに来たの?。山菜取りに来たの?。」一緒に来た友がつぶやく。

 

春は駆け足で来て駆け足で去ってゆく、代掻きが終わればやがて青稲の季節、どうしたってワクワクするこの季節。やっぱり新潟県人の血が流れているのだと妙に自覚する。

 

2018年5月5日     只見線。