朝日を浴びて今年最初の列車撮影。

早々に野宿場所から移動。車の外気温センサーは氷点下6度を指している。

 

全貌が見えない赤岳のそれでも質感は尾根筋や雲から感じられる。

タイフォンを鳴らし最高地点から川上へと野辺山ヶ原を進んだ列車がやってきた。

 

今年最初の鉄一枚。

 

 

2018年1月2日     小海線   信濃川上~野辺山。

そうだあそこに行ってみよう。

1月1日の夕方ふと思いついた。

低俗な正月番組を回し見して辟易とした自分の中にいくらかの怒りを覚え、「ちょっと出かけてくる」と言ってみた。案の定やっぱりという顔の女房に手作りののっぺや焼き豚、伊達巻に昆布巻きなんかをタッパに詰めてもらって、その間にカメラ機材と野宿用のテントや火器など一式そろえいつものことながら30分もしないうちに関越に乗り車を走らせる。

平沢峠に着いた。

風に飛ばされないようテントを張り終えるとすぐさま中にもぐりこみ持ってきたおせち料理とテルモスに入れた年末に買っておいた鶴齢の純米酒のぬる燗で晩酌を始めた。女房に心の中で感謝し詫びる。風が強くそのたびにテントにつるしたライトが揺れる。

早くにダウンハガーに入り朝四時に起きると八ヶ岳の上にはスーパームーン。

 

誰もいない早暁の時。

蒼白く光る景色に見とれる。

 

 

2018年1月2日      野辺山高原   平沢峠。