クリームにエンジの衣装、銀のスカートを穿き、赤のスカーフを巻いて颯爽と駆け抜ける彼女!。
恋焦がれる想いは今も昔も変わらない。
昔好きになった人。
僕の一人旅の北の大地に颯爽と現れた君。
そう、同じく一人旅で北を目指した君。
出会いは偶然で、たった3日間の思い出だけど、あの朝、美幌駅で「おおとり」から降りるあなたを見送ったまだ若く何も分からなかった男は、列車のドアが閉まると、顔をゆがめた。
一年後、青森の青函連絡船待合室であなたを見た。
函館に着き同じ「北斗」の同じ車両。
結局何も話せず北の大地に旅立っていった君。
君から教えられたものは「飄々と漂うこと」。
そして、ウォークマンのイヤホンを方耳ずつあてて聞いた、あのメロディ。
懐かしいよon the radio
流れるメロディ
思い出すよon the radio
あの日の二人・・・・・・・・・。
1978年3月 押切~見附。