摩周湖。

本多勝一氏の著書「旅立ちの記」に、初めて摩周湖を見たときの感動が綴られている。

年齢こそ同じぐらいに自分も始めて摩周湖を見たのだけれど、本多氏のように徒歩ではなく車で、もちろん時代も進んでいて国道辻の農家も在るわけなくガソリンスタンドになっていたし湖に向かう道も舗装道路になっていた。

本多氏が見たのが夏、自分は結氷前の冬。
これはある意味正解だったのではないかと思っている。
神秘的で圧倒する「ただ眺めるだけの湖」。
俗化した展望台から眺めるのならばせめて「冬」のほうが当時とあまり変わらない感動があったように思うからだ。

今日、夏に眺めるのであれば、展望台から徒歩で外輪山を歩くだけで今でも感動はあると思う。
自分だけの摩周湖が。

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第一から第三展望台の間。

カムイッシュ。