越後三山のひとつであり盟主でもある山。
山は動かないと言うが見る場所によって、
三山の順序がこれほど変わるのも珍しい。
駒、八海、中ノ岳。
八海、駒、中ノ岳・・・。
珍しく穏やかな夕暮れ
足元には、枯れ草の匂い
不思議な誘惑。
越後三山のひとつであり盟主でもある山。
山は動かないと言うが見る場所によって、
三山の順序がこれほど変わるのも珍しい。
駒、八海、中ノ岳。
八海、駒、中ノ岳・・・。
珍しく穏やかな夕暮れ
足元には、枯れ草の匂い
不思議な誘惑。
去年の今頃は雪に覆われていた。
今年は小雪なのだろうか。
七百四十世帯が仮設での三度目の冬を迎える。
期限延長しても戻れるか分からない世帯もあると聞く。
八海山に名残の陽が射す。
耕地には、いつもと変わることなく冬の日差し。
甲州街道を外れ雁坂の峠を越し、さまざまな文化や生活物資が、ここ栃本をすぎ秩父の町へと入っていった。
数年前、国道140号線が雁坂嶺の真下をぶち抜き今に至る。
しかし、昔とは違い、さほど文化や生活の行き来があるようには思えない。
高校生の頃、行き止まりの国道に漠然と疑問を持った。
やっぱり秩父の”オクリ”だね。
耕地の下から移動販売の車が来たことを知らせている。
先日、熊谷から東京へ。
熊谷では一面の霜、もちろん東京は晴れていた。
スキーが盛んな頃、上野へと向かう満員の鈍行列車の中、
お互いの感情が決して穏やかではない車内でのこと。
分水嶺のトンネルを越え、暗澹たる景色から青空の下へ
さらされた瞬間、さっきまでの一体感のない車内に
陽の光が射し込み歓声が上がった。
人の気持ちは案外そんなものかなと思った。
しかめっ面していた自分が恥ずかしくなった。
16歳の頃。
今更ながら東京の空もまんざら捨てたもんじゃない。
なんて思った。
11月の終わりに、磐越西線に蒸気機関車を撮影しに行ってきた。
ビデオ主体なので、スチールはこの一枚だけだった。
遠く飯豊山には雪が被っていた。
もうすぐ、冬。
心の準備をしなくては。