石打でEF16とEF65。

197907_3_002_3isiuchi.jpg夏の夜。

虫の声を聞きながらの石打。

半袖では少し寒い夜。

 

宇都宮のロクゴが貨物を牽いてきた。

機回しをしてやってきたのは12番。

 

連結を終え、峠へ向かうほんの少し前。

コンプレッサーの鼓動が出発のブザーと混ざり合う。

 

ロクゴが少し高い合図を16に送り返す。

さぁまもなく出発進行。

 

 

1979年7月                  石打駅。

 

EF16のデッキ。

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夏休み2回目の石打。

 

ネガの順番からして、上の写真を撮って、それから下の写真。

 

 

どう見てもデッキの上から撮っている。

記憶が曖昧だ。

 

いずれにせよ、よい時代だったことは確かだ。

他に撮影者がいたらこんな構図ありえないし。

 

 

1979年8月                     石打駅。

 

EF16、峠へ。

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——–娘さんよく聞けよ山男にゃ惚れるなよ。——–

 

ニッカボッカとチョッキにカッターシャツ。

重登山靴に二重の靴下。

キスリングを背負って。

谷川に向かう山男の正装。

 

 

そう、此処にも・・・。

 

愚直な昭和の山男は今宵も挑む。

 

 

1979年7月                   石打駅。

 

165系でくじらなみ。

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くじらなみ。

 

峠を降りると水平線。

海水浴場の右手には洞窟にも似た景色。

 

浜茶屋の茣蓙の匂い。

焼きそばと烏賊焼きの匂い。

簡易シャワー室の水着と体臭の臭い。

 

 

くじらなみは鯨波に。

 

 

1979年7月                 石打駅。

 

急行越前、宮原進入。

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モノクロアーカイブ、2ヶ月ほど前に戻ります。

見直しをしていたら、やっぱりと思って。

 

 

ここ宮原駅界隈の写真をよく撮っている方がいます。

ホームページ名、「58&SL写真館」の御方。

宮浜にもよく通っておられているようで、80年代のゴハチの写真も沢山撮られています。

僕より年上の方のようで、現役のSLの写真も沢山紹介しておられます。

 

実は、去年の夏に一度だけ此処宮原でお見受けしました。

ご挨拶も出来なかったけど、ブログでそのときの写真を出していて、ほかに撮影している人は

居なかったので、その方と確信しました。

 

 

不思議な気分ですが、今の世の中、そんな出会いもあるんですね。

誰かが言いました、自分はあなたを知らないけれどあなたは自分を知っている。

 

 

1979年5月                           上尾~宮原。

 

水上の鉄橋が見えた。

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水上の鉄橋を望む。

此処は前まで小さなスキー場があった所。

スキー場といっても小さなロープトゥーだかリフトが1基ある、本当に小さなスキー場。

子供のソリ遊びにもってこい、そんなところだった。

それでも、最盛期には休みになると結構の人出で賑わっていた。

 

10年ぐらい前に閉鎖されて、ここがスキー場だったことなんて、景色を見ても気づかないかも。

あの頃だって、オフシーズンにはゲレンデは畑だったもの。

 

幼稚園に通う息子を連れてきたスキー場。

小さなスキー場。

 

息子は晴れてこの春、高校へ入学する。

 

ゲレンデでソリに乗ったり雪遊びをして、はしゃぐ息子の笑顔がビデオに残っている。

「一緒に見るかい?・・・」。

照れくさいだってよ・・・・・。

 

 

小さかった息子・・・小さなスキー場で・・・。

 

 

2009年12月28日               湯檜曽~水上。