熊ノ平。

熊ノ平へは18号線から旧線突っ込み線のトンネルを抜けると行くことが出来た。この頃は自由に車で出入りが出来たのだった。着いた熊ノ平の駅跡は旧線のホームが残っており白い大きな変電設備だろうか無人の建物と奥には殉難の碑と母子像。昭和25年の山津波の慰霊碑だと知った。

丁度その頃碓井線の紹介本を手に入れたが隧道番と呼ばれる人々がいたことも知った。名物力持ちの売り子がいた長閑な昔日のアプト式の時代に想いを馳せると同時にこのトンネルとトンネルのあいだの短い駅の使命を感じることとなった。

今は強力な機関車が2台、そうしなければ上り下りできない難所であることに変わりがなかった。

1979年4月   信越本線。

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