蒼き雪原。

川霧が彼方に去ると山の端から登った太陽が雲を蹴散らせ堂々と登ってきた。雪原は空の色を映すがごとくその素敵な蒼と橙の競演となる。

しみわたりのスプーンカットの陰影は海原のようだ。

雪煙を上げることなく列車は其の海原を滑ってゆく。パンタグラフはこの時間でもまだバチバチと盛大な音をさせ雪原を目覚めさせる。

2019年2月7日     上越線。

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