代掻きの今を往く。

破間川に沿ってローカル線は行く。

川岸の根曲竹が前の年の枯れた笹の葉の下から顔をのぞかせている。

わらびも幼い赤子の結んだ手を広げ始めている。

「鉄道写真を撮りに来たの?。山菜取りに来たの?。」一緒に来た友がつぶやく。

 

春は駆け足で来て駆け足で去ってゆく、代掻きが終わればやがて青稲の季節、どうしたってワクワクするこの季節。やっぱり新潟県人の血が流れているのだと妙に自覚する。

 

2018年5月5日     只見線。

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