天気に誘われてちょこっとドライブ。
富岡製糸場が世界遺産になって暫く経つ。
相変わらずの人出だ。
商魂逞しく営業する表通りの賑わいをよそに、裏通りは静かな昼下がりの青空。
当時、極端に機械化され国策で作り上げられた製糸場で働く工女たちは、旧士族の婦女子からの応募が多かったようで
待遇や給料で恵まれていたという。
一方、大半の中小の民営製糸場では、女工と呼ばれた遠く信州や越後や地方寒村から口減らしや借金の形となり
流れてきた娘たちがほとんどだったようだ。
富国強兵とは、民衆の屍の上に成り立つ暖国政治を強行する薩摩長州の驕りの政策なのだ。
今またその子孫が日本を同じ道に導こうとしている。
場末の飲み屋で一杯飲んで千鳥足で家路に・・・。
そんなささやかな幸せをも奪う政策が横行しようとしている。
2015年9月11日 上州富岡地内。