秋の夜長に。

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久しく、履くことのなくなってしまった靴。

手入れをしたままだ。

革とクリームの匂いが、あのときの山行を彷彿とさせる。

いとおしく苦しくもある過去。

山靴を眺め
過のひとを想い出すかな
夜の潟に
冬の使者の声を聞く

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