ススキの道。秋に向かう。 まだ日差しが夏の終わりから抜けきらないでいる。それでもススキは季節を先んじて秋を連れてくる。 色づき始めたのはススキだけじゃなくてオスのアキアカネが自らの体を色付け山から下りてき始めた。その姿はまるで秋にブナ色になる鮭のようだ。そばを流れる大河信濃川に鮭が上がってくるのにはもう少し時間がかかる。 のんびりとした時間が流れる傍で短い秋に向かうひと時。まだ暫く冬の足音を聞くことが嫌なそんな夕暮れ。 2017年9月9日 飯山線 越後岩沢~下条。