いつもの景色をのんびりと・・・。

一年のうちに数回は訪れる池の平や三方ヶ峰。

 

仕事で行くと当然ゆっくりと見ることも出来ず慌ただしく撮影しなくてはならない。

仕事の写真はもちろん好きだけれど、独りでキョロキョロ歩くといろんなものが見えてくるこんな撮影も好き。

 

 

 

2017年7月2日       長野県   三方ヶ峰界隈。

ミヤハマの朝。

この年5月の飯田線撮影が終わり、さらに8月のさよなら運転も雨の中追っかけをして

旧型国電の最後を見送った。

 

旧型国電も茶色い機関車も、そして「とき」をはじめとする優美で優雅な特急色も

だんだんとこの頃を境に自分のまわりから消えていった。

それでも遠出をすれば、その後も色々と撮影できたのだろうが

テリトリーを出て撮影しようとは当時からあまり思わなかった。

もっともその頃からロクイチをはじめとする過熱したブームがやってくると興醒めしたのもその要因だったのかも。

 

 

4×5や8×10での風景写真に傾倒しこの頃から少しづつ鉄道写真から遠ざかってゆく。

 

元々、風景主体の鉄道写真が好きな自分だったから違和感はなかった。

 

 

車での移動中もいつもキョロキョロ。ここだと思えば4×5機材を担ぎ車からの往復もいとわず。8×10ともなればジッツオは重たいしレンズもでかいし。

そうして撮影が終わり車を動かし、さっき三脚を立てて乾布をかぶり撮影したかと思えば10分もたたないうちにまた同じことの繰り返し。

でもロケハンの大事さとか勇気を出して車を転回して景色をもう一度見ることとかいろいろと勉強になった。

イメージが湧かないと撮影地に行っても一枚も撮らないなんてことも普通になった。

二十歳過ぎのガキがシュナイダーだのフジノンだのとさらにはエマルジョンにCCフィルター・・・。麹町のクリエイトに顔を出すようにもなった。

今から考えると笑止千万。

 

 

いつかまた鉄道写真が撮りたくなったらその時撮れば良いと言ってくれたひとがいた。

言葉通り二十数年して上越線、八高線、秩父鉄道に戻ってきた。

 

 

今でも土着の撮影者であることを認識している。

 

 

鉄原点 ミヤハマを行くゴハチ。

 

 

1983年11月     東北本線   東大宮~蓮田。

 

 

 

妻沼駅盛況。

沢山の正統派チビッ子カメラマンたち。

服装も素朴で時代を感じる。最近の頭の悪い連中とは比べるのも失礼。

罵声もなくマナーを守り譲り合いながら撮影のファンが当たり前の時代。

 

その中で一人で来ていて不安そうにしていた小学生カメラマンと暫し会話。

埼玉県内だったと思うがひとりで電車を乗り継いで撮影に来たとのこと。

帰りしな車に乗せてあげたら、後日お母さんからお礼の電話と

本人から手紙をもらったっけ。

 

今頃どうしているだろう。

鉄していてくれたら嬉しいな。

 

 

1983年5月    東武妻沼線   妻沼駅。

秩父鉄道石原の駅を出て水戸やに行く途中。

石原駅。「いしわら」と呼んでいたのは地元の奴ら。

駅票の看板もそうだったような気がする。

17号へ抜ける道すがら妻沼線がオーバークロスしていた。

 

 

高校時代、大さんも高さんもライフでアルバイトしていたんだっけね。

懐かしいでしょ!。

 

 

 

1983年5月      東武妻沼線    上熊谷~大幡。

 

 

 

岩原の朝。

前日の夕方遅くに魚沼入り。

いつものように河原で野宿。

 

2092レを岩原で待つ。

苗場山が見えるこの場所も田んぼの農道に出来た電柱のおかげで少し窮屈な

構図にならざる負えない。

 

16や64を撮ったあの頃を想い出してシャッターを切る。

あの時もちょうど田んぼに水が入った風薫る中シャッターを切ったんだ・・・。

 

 

 

この後、久しぶりに銀山に上がった。

トローリングロッドを手にしたのは何年ぶりだろう。

村杉の佐藤さんご夫妻もお元気で何より。

色々と楽しい話が出来て、通っていた頃を想い出した。

釣友とそして一緒に来た奥さんと娘さんとも旧交を温めることができ

楽しいひと時を送ることが出来た。

あっ釣果は二の次なので・・・悪しからず・・・。

 

 

2017年5月23日          上越線    越後中里~岩原スキー場前。

 

東武のキハ。

東武妻沼線と秩父鉄道羽生行が背中合わせになったホームでキハのエンジン音を聞いたのは高校生の頃。

 

線路跡は遊歩道になったり道路となっている。

からっ風に吹かれ遠くに男体山を眺めた。

麦秋の頃麦の穂の上をすべるように駆けていった。

 

軽やかなエンジン音を残し・・・。

 

東武よ、蒸気機関車も良いがキハもいいぞ。

 

 

 

2017年4月22日        旧妻沼町公民館。

 

やっぱり腰を下ろして列車を待つ。

小径をたどり棚下を見下ろす。

 

2時間ほど4本の列車を見送る。

後ろの尾根向うの上越国境から唸りをあげて風がぶつかる。

南側に腰掛けると風は頭の上の木々を揺らし通り抜けてゆく。

煙草の煙がある高さから突然風に吹かれ消えてゆく。

 

眼下の集落には川風となって小さな畑に時々土埃を舞い上げながら風が通り過ぎる。

 

利根川は雪代を合わせ白く濁っている。

強い風が川面を伝い小さな波しぶきを立てる。

陽の長くなった今、腰を下ろし列車を待つ間まさに春を感じる。

 

 

2017年4月19日        上越線   岩本~津久田。

流れ雲に一喜一憂して。

道路の向こうの畑から新潟色の70系を撮ったのは中学2年の時。

津久田駅から鉄道橋を恐々渡ったんだっけ。

 

写真右手が駅。

その道すがらを眼で追う。

銀箱と三脚担いだ14歳の自分が歩いている。

 

あの日も流れてくる雲に一喜一憂したんだっけなぁ・・・。

 

 

 

2017年4月19日        上越線   岩本~津久田。